2014年1月4日土曜日

長引く風邪の咳にも“神秘湯”

今回は神秘湯(しんぴとう)です。漢方薬としては意味ありげな変わった名前です。
喘息の薬として知られていますが、いつもの様にOTC薬の効能効果を見てみましょう。“体力中等度で、せき、喘鳴、息苦しさがり、たんがすくないものの次の諸症:小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎”とあります。

毎度のことですが体力云々の表現は適切ではないですね。体力はあったほうが良いに決まっていますし、この神秘湯の場合だと、使用上の注意の相談することの中に虚弱な人が入っていますので、効能効果は症状や病名の表記だけで良いのではと思います。逆に使用上の注意を外包に書くべきでしょう。箱のなかに入っている添付文書は店頭での購入時は読めませんので・・・
効能に書かれている症状、病名としてはその通りですが、喘息が主体に思われてしまうの少し残念です。実際は風邪の咳にもよく効く薬です。
この神秘湯の特徴は柴胡、陳皮、厚朴といった‘気’を巡らす成分が多く入っていることです。自律神経の乱れ、精神的なストレスが原因になっていたり、精神的に長引かせてしまっている症状を軽減してくれます。

喘息はもちろんですが、気管支炎や風邪の場合でも、痰もほとんどなく、熱もないのに咳が2週間も3週間も続くといったことがあります。
そうした時に神秘湯のような理気剤、疏肝剤を含んだ漢方薬を使うことで、すっと良くなることがよくあります。風邪をひいて咳が抜けない時などには試してみてください。
それから喘息に対しての神秘湯の使用は、あくまで発作時、あるいは発作が起きそうな時にだけ使用します。麻黄が主剤ですので長期使用はしません。通常は数日間の服用です。喘息そのものを治してくれるわけではないので注意して下さい(喘息の治療に関してはこちらでも解説しています:秀峰堂中医学研究所別館)。

OTC薬(一般用医薬品)で発売されている神秘湯はあまりありません。建林松鶴堂の露恵が一番入手しやすいかと思います。軽い喘息発作が続いたり、風邪からの咳が長引いていたら試してみてください。

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