2013年6月18日火曜日

とりあえず偏頭痛には呉茱萸湯

呉茱萸湯(ごしゅゆとう)です。
OTC薬の効能は
“みぞおちが膨満して手足が冷えるものの次の諸症:頭痛、頭痛に伴うはきけ、しゃっくり”
とあり、かなりあっさりしています。間違いはありません。
ただ、どこが冷えているかが重要です。
手足の冷えって・・・
確かに手足も冷えるでしょうけど、
呉茱萸湯の一番の目標になるのは“胃の冷え”です。
胃寒です。
呉茱萸湯は胃寒を治す薬です。
胃が冷えると何が起きるか、
まず、人間どこの部位も冷えていると動かない。
胃が冷えていれば、食欲が無くなる、胃が動かないから食べたものが消化されないので胃が痞える、張る、そして吐き気がする。*冷えているので食べてすぐ吐くことはない
こうした症状が起きます。
同じ人参湯からの派生方剤でも六君子湯なんかよりも、もう一段胃が冷えています。




胃の冷えを人為的に起こすことができます。 
かき氷や、アイスなど冷たいものを一気に食べると、キーンと頭が痛くなります。
呉茱萸湯が効く頭痛はこれが、慢性的、体質的に起きたものです。

偏頭痛は頭部の血管が拡がることによっておきます。
胃が冷えると脳を守ろうとして頭部へ向かう血流量を増やそうとする反射が人体にはあるのかもしれません。
経験的にも、呉茱萸湯が効く頭痛は緊張型ではなく偏頭痛ですね。
普通の鎮痛剤が効かない、偏頭痛と思われる頭痛を起こす方は、
呉茱萸湯を試してみると良いでしょう。
比較的効きは早いかな・・・
それから。。。味は最悪ですw


秀峰堂中医学研究所

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